WordPress

WordPressのディレクトリ・フォルダ構成を徹底解説

こんにちは、フリーランスエンジニアのもさくです。

今日はWordPressのディレクトリ・フォルダ構成についての記事です。

ワードプレスには色々なディレクトリが存在します。

例えば、

  • wp-adminとか、
  • wp-contentとか、

そういうファイルのことなんですけど、このファイルの中に何が格納されてるのかなどを知らないと、「エラーが出ました。どこを直せばいいのか分かりません。。助けてください」的なお粗末な状態になることも。。

そんな風にならないためにも、ここで今一度基礎の部分を徹底的にまとめてみました。

ワードプレス構築を依頼する側にとっては、難しいことかも知れませんが、依頼者がどのレベルの制作者なのかを簡単にこの記事を読んで質問するだけでも価値はあるのかなとも思います。

ワードプレスの仕組みについて

まずはワードプレスのブラウザ画面がどのようにして反映しているのか理解しましょう!

サルワカさんのブログの写真が分かりやすかったので引用させて頂きます。

  1. ブラウザが記事にアクセス
  2. PHP製のWordPressが反応 ※URLと紐づいている記事を探そうとする。
  3. データベース(MySQL)から指定された記事の情報を取得
  4. 取得した情報を元に記事ページ(HTML)が出力される。

ユーザーは一瞬の出来事でただ画面にある見たい情報をクリックしたら、画面が切り替わったとしか思わないですが、WordPress上ではこのような流れで画面が出力されているのです。

※MySQLというデータベースは、投稿データやユーザー情報など色々なデータが保存されている場所のこと。

WordPressのディレクトリ・フォルダ構成について

では本題のWordPressのディレクトリ・フォルダ構成について見ていきましょう。

まずWordPressをインストールすると、インストールされたディレクトリ(フォルダ)内に、

  • wp-admin
  • wp-content
  • wp-includes

の3つのディレクトリを中心に色々なファイルが展開されています。

まずはこの3つについて解説していきます。

wp-admin

ワードプレスの管理画面用のファイル類が格納されているフォルダになります。

基本的にワードプレスのバージョンアップで起き変わるファイル類です。

wp-content

ワードプレスのテーマやプラグイン、画像データなどが入ったフォルダになります。

作成したオリジナルテーマはこのwp-contentの中の「themes」フォルダに入れて、管理画面の外観から反映できるようになっています。

基本的にワードプレスのバージョンアップで置き替わらないファイル類があるので、ワードプレスをカスタマイズする時は、主にこのフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。

wp-includes

ワードプレスのシステム全般に関するファイル類が格納されているフォルダです。

基本的にWordPressのバージョンアップで置き換わるファイル類です。

それでは大まかに説明した所で深掘って、この3つのファイルの中身を見ていきましょう!

wp-adminフォルダの中身について

まずはワードプレスの管理画面用のファイル類が格納されているwp-adminから見ていきましょう。

wp-adminフォルダを開くと、ワードプレスの管理画面のファイル類(PHP、CSS、画像等々)が格納されています。

WordPressをアップデートすると、wp-adminのフォルダ内のファイル類は新しいバージョンのファイルに置き換わるので、通常wp-adminの中のファイルはカスタマイズしない方が安全です。(触っちゃダメってこと)

もしカスタマイズする時は、ワードプレスのバージョンアップで置き替わらないファイル(functions.phpなど)に記述してカスタマイズを行います。

wp-contentフォルダの中身について

wp-contentフォルダには、WordPressのテーマやプラグイン、画像データなどが入っています。

ワードプレスをカスタマイズする際は、主にこのwp-contentフォルダの中のファイルを変更したりして作業していきます。

wp-adminやwp-includesフォルダと違って、wp-contentはサイトごとにオリジナルのデータが入るので、

必ずバックアップを取るべき需要なファイルになります。

それでは実際にどのようなファイル構成になっているのか画像で説明します。

フォルダ・ファイル名中身の内容
languages翻訳ファイルが格納されています。
pluginsプラグインファイルが格納されています。
themesテーマファイルが格納されています。
upgradeアップデートファイルが格納されています。
uploadsアップロードした画像ファイルが格納されています。

一つ一つ順を追っていけば、そこまで複雑でもないので、しっかりと理解していきます。

それではこのファイルの中身と実際の用途についても解説していきます。

wp-content/languagesフォルダ

languagesフォルダは名前の通り、ワードプレスの言語ファイルが格納されているフォルダになります。

基本的には独自で触ることはないフォルダです。

wp-content/pluginsフォルダ

文字通りワードプレスのプラグインが格納されているフォルダになります。

インストールしたプラグインは、個々のフォルダに格納されていきます。

あまりワードプレスの操作に慣れていない人は、わざわざファイルから操作する必要もないので、管理画面上からもインストール・アンインストールを行いましょう。

wp-content/themesフォルダ

メインはこのファイルですね!

ここにコーディングしたオリジナルテーマを格納し反映します。

初期状態では、twentytwentyone・twentytwentyという公式テーマが入っていますが、使用しない場合は消しても問題ありません。

サーバーの容量節約にもなります。

この中のファイルを調整して、実際に見えるページを調整していきます。基本的に触るのはこの場所です。

wp-content/upgradeフォルダ

upgradeフォルダは、ワードプレスのアップグレード時に利用されるフォルダです。

通常中身はなく独自で触ることはないフォルダです。

wp-content/uploadsフォルダ

uploadsフォルダは、WordPressのメディアライブラリにアップロードした画像が格納されるフォルダです。

アップロードされた画像は年・日付フォルダごとに分類されて格納され、WordPressのメディアライブラリから画像を閲覧できます。

wp-includesフォルダの中身について

wp-includesフォルダは、システムを管理するPHPなどのプログラムファイルが格納されているフォルダです。

ワードプレスをアップデートすると、wp-includesフォルダ内のファイル類は新しいバージョンに置き換わるので、基本wp-includesの中のファイルはカスタマイズしない方が安全です。(触らないってこと)

WordPressの直下にある重要なファイルについて

次に紹介するのは、ワードプレスの直下にある重要なファイルについてです。

この赤枠の重要な部分について解説していきます。

.htaccess

.htaccessは、アクセスを制御する中身的にもセキュリティ的にもとても重要なファイルです。

ワードプレスが自動生成しますが、追記などして常時SSLやアクセス制限など動作制御することが可能です。

wp-config.php

wp-config.phpは、WordPressの設定ファイルです。

データベースとの通信に必要な情報なども記述されている、中身的にもセキュリティ的にもとても重要なファイルです。

WordPressの復元をする際にこのファイルが必要になります。

wp-blog-header.php

wp-blog-header.phpでは設定の読み込みとURL解析/クエリ変換、テンプレートの読み込みが行われます。

wp-load.php

※もっと記述は長いですけど割愛。

wp-load.phpでは設定の読み込みが行われています。

内部では主にwp-config.phpwp-settings.phpが読み込まれています。

これらのファイルが適切に処理をされて、お客様が実際に見る画面に届けられているんですね。

これを知っているだけでも、実際に編集する場所や、カスタマイズをしていいフォルダ、してはいけないフォルダが理解できます。

基礎的なことで飛ばしがちな部分ですけど、しっかりと理解を深めていきましょう!では。